500円の生ハム食べ放題が教えてくれたこと
昨日に続き500円つながり…
昨日の夜、先輩方と一緒に ずっと行こうって約束していた生ハム食べ放題へ。
ヤンコンは本っ当に生ハムが大好きなのです。
あの薄桃色の肉を永遠に食べられたらどれだけ幸せか、なんならあのブロックにそのままかじりついてみたい。生ハムを布団にして眠りたい。パックとして顔に貼り付けたい。
将来の高血圧を今から覚悟するレベルで愛してる。
そのお店では、
・プロシュート(しっとりとしていて塩気が強い生ハム)
・ハモンセラーノ(ちょっとパサっとしてる生ハム)
・チョリソー(ちょっと辛めのソーセージ)の生ハム状態のやつ
・生サラミ
この4種類がワンドリンク制の500円で食べ放題とのこと。
(のちにこの「プロシュート」がキーマン、否、キーハムになろうとは誰も予想していなかったのである。)
さっそく各自飲み物をオーダーしてから最初の生ハムを注文。
秒で出てきた。
うほほほほほほほ
4種類が一皿にあるコレをみんなで食べきると、つぎのお皿が来るというもの。
3人で群がるように生ハムをむさぼる。最後の一枚いいですか、ええで、今から無限に食べれるからな、アハハ…なんて余裕かまして。
私デザートとか甘いものより断然生ハム〜もうほんと生ハム〜〜だいすきぃ〜〜〜といいながら食べまくる。こんなちょっとずつじゃなくて、どーんとデカいお皿に盛ってきてくれてもいいのにぃ!…なんてやいやい話しながら。
お皿が5皿目に到達した時(かなり食べた)、私は感じた。
「あ〜〜〜、なんか身体が塩分って感じぃ…」
すると先輩が
「お?ヤンコンもうギブか?俺はまだまだいけるで。」
と、ケンカを売ってきたので、まだ余裕ですよ!といいながら食べ続ける。
思えばこの時すでに、私のしあわせ度はピークを過ぎていたのかもしれない。
6皿目。さっきまで余裕をかましていた先輩たちの顔が歪み始める。
先ほども言ったように、食べ放題のルールはこの一皿を食べきること。一種類ずつの注文はできない。そこでわたしたちを苦しめたのは、プロシュートだった。
プロシュートは生ハム界でもかなりの大御所(だと思う)で、私たちも最初お皿が運ばれてきた頃は「プロシュート本命。あとはザコキャラ。」てきなスタンスで、しっとりしていて弾力のあるプロシュートさんに魅了されていました。
しかし枚数を重ねるごとに感じるのは、プロシュート、塩っ辛い。すごいしょっぱい。そしてたまに混ざっているマグロの切り身みたいな分厚さのヤツ。最初は「お、当たり〜」という感じだったのに、いつのまにか「お前が食べろや…」状態。
私たちはここにきて、「500円で生ハム食べ放題!?いいの!?店潰すで??ありがてぇ〜〜〜!」という考え方がもしかしたら間違っているかもしれないことを勘づきはじめたのです。
それからお酒を飲みながらふた皿ほど食べてギブアップ。「甘いものより生ハム〜〜♡」と言っていた序盤の自分をぶん殴りたいほど甘いものが食べたくなり、白バラコーヒーを買って帰りました。
普段買ってもあまりたくさんは入っていない生ハムが無限に食べられることからくる使命感。
しかし、好きなものが無限にあれば幸せ、というわけではないのかもしれないです。
「ちょっと足りないくらいがいい」という言葉の重みを感じました。
そして生ハムとはなんでこんなに薄いのか。それはお店の人や業者がケチだからではありません。クッソ塩辛いからです。物事には必ず理由があったのです。
というように、500円の生ハム食べ放題で予想外にも大切なことを学んだのでありました…。
もう四半世紀は生ハムを摂取しなくてもよさそうです。